緩和ケアチームのための小児緩和ケア教育研修 ※ 申込を締め切りました
(CLIC-T; Care for Life-threatening Illnesses in Childhood for palliative
care Team)
近年、医療の現場では、生命を脅かす病気に罹患した患者と家族の痛みを緩和し、Quality of Lifeを改善する取り組みとして「緩和ケア」の重要性が広く理解されつつあります。一方、小児医療の分野では、成人とは異なる小児の特性に合わせた緩和ケアの提供が求められますが、これまで「小児緩和ケア」に関する基本的知識や技術を身につける機会が乏しく、「緩和ケア」を必要とする小児患者とその家族の不利益を生じてきました。
こうした背景を受けて、わたしたちは小児科医を対象とした「小児科医のための緩和ケア教育プログラム(CLIC:Care for Life-threatening
Illnesses in Childhood)」を開催してきました。一方で、成人緩和ケアに従事する医療者の方々からも同研修会への参加のご要望をいただきました。小児緩和ケアに対するニーズが高まっていることを感じながらも、研修内容が小児科診療経験を必要とすることもあって、心苦しくもお断りするケースが数多くありました。
また、今年度は「がん対策推進基本計画」の改定にあたり、重点的課題として「小児がん」も挙げられています。その中では、小児に対する緩和ケアを含んだ専門家による集学的医療の提供や、患者とその家族に対する心理社会的な支援も取り組むべき施策の一つとされています。今後、緩和ケアの専門職に対して、小児緩和ケアに関するコンサルテーションが多く寄せられるであろうことが想定されます。
こうした経緯を受け、緩和ケアチームに所属する医師、看護師、心理士、MSWなど専門職の方々を対象とした、小児緩和ケアについての研修会を開催することとなりました。小児緩和ケアの概説、子どもの疼痛緩和、死が近づいたときのケアからビリーブメントケアまでを含み、小児の特性に合わせた緩和ケアの特徴を学んでいただくよい機会になるかと思います。多くの方々のご参加をお待ちしております。
本プログラムの特徴
開始 | 終了 | 時間 | 内容 |
---|---|---|---|
9:30 | 10:00 | 30分 | 受付 |
10:00 | 10:15 | 15分 | 開始の挨拶・イントロ |
10:15 | 11:15 | 60分 | 小児緩和ケア概論 |
11:15 | 11:25 | 10分 | 休憩 |
11:25 | 12:35 | 70分 | 疼痛の評価と治療 |
12:35 | 13:20 | 45分 | 昼食 |
13:20 | 14:50 | 90分 | 小児医療と倫理 |
14:50 | 15:10 | 20分 | コーヒーブレーク |
15:10 | 16:10 | 60分 | 死が近づいたとき |
16:10 | 17:10 | 60分 | ビリーブメント |
17:10 | 17:30 | 20分 | 修了式 |